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ゆびさきちまちま

トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」内に存在するキャラクター「雪村・羽根」のブログです

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 とりあえずリクはしたので…ええと、受理されるようにお祈りしてみる///

 そして…こんな長文書いて夜更かししてたら、安静の意味って絶対無いと自分で突っ込んでみる。
 でも書かずにはいられなかったw
 

 羽根はぴるぴるした。必ず、かの邪知暴虐の元結社長をどうにかせねばならぬと決意した。

 羽根はいわゆる能力者である。高校時代より巨大学園の銀誓館に所属し、桃色にハッピーな生活を満喫してきた。けれど、大声と恐ろしいことには人一倍びびりであった。
 今日未明、なんやかんやとわけのわからぬマヨイガの空間を乗り越え、学園へとやってきた。羽根には父もない、母もない。恋人もいない。ついでにちょっぴり残念な娘である。しかし、先月。一念発起し新たにマヨイガ結社を創めた。そのせいか、ここ数年足を運ぶこともなくなっていた鎌倉へも、足繁く通うようになっていたのである。 かつてよりはやや人の減った学園を歩き、BC登録をし、来月に行われる学園祭の為。美術室を覗き見しリクエストをしてみる。
 しばらくしてから、ふいに「ラスプラに人はいるかなー?」と羽根は思った。
 結社ラストプラスとは、羽根が高校に入学したほぼ直後から彼女が所属する結社である。学園よりやや離れた場所にある、乾いた廃工場を拠点としている。その結社は、教官と呼ばれる二人と。そして羽根とともに「びびりーず」と並び称される後輩。そして新たに結社を継いだ「末裔」と呼ばれる小学生の姉弟。そして羽根、という少数名で成り立っていた。
 かつてはよく足を運んだ廃工場へと足を踏み入れると、そこはひっそりとしていた。もう日も暮れかけ、灯りの乏しい結社内、薄暗いのはあたりまえのこと。しかし、夕闇のせいばかりでもなく閑散とした気配はなにやらうすら恐ろしい。びびりな羽根はなんだか少し怖くなってきた。手近なスイッチを手探りし灯りをつけてみる。小さな明かりが灯ると、工場の中に置去りにされたグランドピアノが佇んでいた。
 「あー…誰もいないのかー」
 呟きながらピアノの傍による。蓋を空けて鍵盤に触れると、あたりをはばかるような低音でピアノが鳴った。
 いついかなる手段で搬入されたか不明ではあるが、このピアノに座って好き放題の音を奏でる元結社長の姿は今ではもう懐かしい。そんなことを思いながら、椅子を引くと。がたん、と音がした。見ればボロボロのギターが足元に転がっている。
 「あーカラオトだーっ」
 拾い上げると意外な重さでギターは答える。ガムテープやボルトでぎちぎちに武装した詠唱ギター。それはこの鉄錆の城の主の、かつての愛用品であった。しかし、今では彼はかつてのジョブを捨て。この詠唱兵器も寂しく誰もいない結社に横たわる。
 「…フリッカーハートって、ギター持てるっけ?」
 羽根は単純な娘であった。懐かしさのまま軽々とギターを振りかぶる。
 「へびーくらっしゅーっ」
 そして自らも、もう使えない技名を叫び地面へと振り下ろす。異音が響き渡った。ぼろりとボルトがひとつ落ちる。羽根が青ざめ、のそのそとギターを置いて結社を去ろうとすると。のしっと頭を鷲摑みにされた。
 「おー、ゆっきん。最近調子に乗ってると噂だが、壊し逃げとはいい度胸だなー」
 いつ現れたのであろう。元結社長「ラギジ」こと東沙修二はゆるーく。しかし決して無視できぬ迫力を持って、羽根を問いただした。 その顔は、相変わらず飄々としており。ノリも軽い。しかしアイアンクローは羽根の頭に深く食い込む様であった。
 「え…えと、ラギジせんぱい、おひさしぶりデス」と、羽根は可愛く告げてみた。「フリッカーハートになる前にちょっと楽器に親しもうかなーとか」ついでに言い訳もしてみる。
 「おー」ラギジは応えた。「ほー、フリッカーにジョブチェンすんのかー。そりゃーめでてーなー」
 「いや、めでたくはないデス!!」羽根はあわてて言い返した。「それにほら、はねこ。音楽とか得意じゃないし…ええと。えへ?」
 「楽器弾けなくとも、能力者できるけどなー。まぁとりあえず、フリッカー返り咲き祝いに、八甲田でも行って修行してこいやー」
 「へ?」間抜けに声を上げた羽根にラギジは雑に手をふる。羽根は青ざめた。この暴君はどんな理不尽も必ず実行させる。他者を回復する術を持っていても、まったく意味がわからないくらいに慈愛の心はゼロ。無表情。鬼畜。悪い人。生きとし生けるものを弄り倒したい、それがラギジという男であった。
 「あの、今から?」羽根は瞬時、視線をさまよわせたあと上目遣いで暴君を見上げる。「ええと、はねこにも用事がありましてー。これから前記中間テストの罰ゲームとして、自分の結社でメイド姿に扮装しなくてはならないのデス」
 「ほーメイドかー」そりゃまた、とラギジは平坦に呟いた。「俺はナースのが好きだがな」
 「ええと、それが終わったらこっちに戻ってくるので」羽根は必死に言い募った。「帰ってきたら、そのときにでも修行はしようかなーとか?はねこが逃げる心配があるというなら、今ちょうど運悪く結社に来たハナちゃんを人質にしておくので、はねこが逃げたらハナちゃんを八甲田に叩き込んじゃってください」「久しぶりに来たそうそう、何の約束だよ!それ!」
 ひさしぶりに結社に来ただけで、まさに運悪く犠牲の羊にされた羽鳴竜太が叫ぶのを聞いて、ラギジは思った。これはあれか、フリというヤツか。落とすなよ、落とすなよ?絶対落とすなよというヤツか。よろしい、ならば聞いてやろう。しかし、それなりの落ちというものを用意してるんだよな?もちろん?
 ぎゃーぎゃーと言い争いを始めるびびりーずを見て、わずかな愉快を感じる。羽鳴竜太のリア充っぷりにも、つまんねーなと思っていたところだったのだ。
 まこと運悪く現れてしまったびびりーずの片割れに、羽根は一切の事情を話さなかった。竜太は土蜘蛛の折に囚われたまま「ぜってぇありえねえ!」を繰り返した。羽根はすぐに出発した。初夏、満天の星である。





 
 
 調子に乗りました。が、羽根。ひどいなお前…w
 ちなみに、このあと続けると今度はちまちまの人たちが出てきます。続きをかけるかは不明…だって、ここまで書いただけでかなり疲れた…

 あ…走れメ○スをオマージュしてます。思いついたら止まらなかった…
 てゆか、やっぱりモリミー見たいにはいきません。当たり前か(苦笑)
 

 

 
 
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