ゆびさきちまちま
トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」内に存在するキャラクター「雪村・羽根」のブログです
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「泣くな!」
思わず涙ぐむと、腕が伸びてきた。
「動け!手ぇ止めんな!」
殴るよりも乱暴に襟首をつかまれて、投げ出すように突き放される。
自分以上に必死な声だ。生きることと、戦うことに必死な。
無遠慮なまでに正しい声だ。
いつの間にか苦しい呼吸を抑えて、突き飛ばされて転がりかけた体勢を立て直す。
日本刀。――狭穂姫はちゃんと手の中にある。折れてない、曲がってない。
「……っっ」
振り抜いた日本刀から光は延びて、天を目指す。それはいくつものつぶてに別れ地上に降り注ぎ爆炎を撒いた。つないだまま、たとえ無様な舞でも、それは赦されて。いくつかの間違いを癒している。
…息が、上手にできない。
「…あと、どれくらい…かなぁ?」
傍らに立つ、年少の友人に尋ねる。
「俺が知るかよ…っ」
吐き捨てるように返された呟きに、そうだねと羽根は小さく頷いた。
帰る。
影の城での祝勝会には行きたくない。
ちょっと笑いたくない。平気な顔はできそうにないし。
(でも、誰も死んでない)
よかった、と思う。誰も。死んで、ない。いなくなって、ない。
約束だって守れたし。
たぶん、今日はとてもよい日なのだ。
辿り着いた「そこ」の床は、リノリウムで。真夏なのにひやりとする。
――泣きたくなった。
「……あはは」
横倒しに寝転んで、自分の髪に頬をうめて。
優しくしないでなんて、言った自分の滑稽さを笑う。
…ディフェンダーの、矜持? 立っていれば、後ろは守れてる?
そんなもの知るもんか!!
「…う……」
弱い心ひとつで、戦場に立つ恐怖が。震える手を無理やり押さえつけて振るう刀の感触が。
――そんなもので消えてたまるか!!
「……………っっ」
死ぬほど意地を張って、大丈夫なふりをしてるだけだ。心配をして。悩んで、傷ついて。時には命に関わる怪我すら得て。それでも。
縋れずに独りで、泣くはめになっても。
どうしようもなく、この場所にいたいだけだったし。
背後です、これ以上は無理(汗
戦争の前後は羽根は相変わらずデス てゆか、今日は戦争直後は死人のような顔色だったはず。
まぁ、たまったストレスは泣いて発散デス。
でも必死すぎて、お手紙返せてない(あぅ
明日まとめて返します~
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羽根
性別:
非公開
自己紹介:
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此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を基に、作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を基に、作成されたものです。
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