ゆびさきちまちま
トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」内に存在するキャラクター「雪村・羽根」のブログです
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
人が出てきた、と感じる。
雪に閉ざされる北の大地にある大都市の中で、函館は最南端に位置する。
坂の多い、港町は観光都市としても一流で。日が高くなればそれだけの観光客を道に吐き出していく。
だから、時計の針が正午へと重なった瞬間。
そこここで上がった悲鳴は、あまりにも膨大な数だったはずだ。
雪に閉ざされる北の大地にある大都市の中で、函館は最南端に位置する。
坂の多い、港町は観光都市としても一流で。日が高くなればそれだけの観光客を道に吐き出していく。
だから、時計の針が正午へと重なった瞬間。
そこここで上がった悲鳴は、あまりにも膨大な数だったはずだ。
ベイエリアの端では、すでに狐型獣人が現れ人々に襲い掛かっていた。
露天の商品はばら撒かれ、人々の叫びが周囲を埋め尽くす。どこかで子供の泣き声がした。
抗体ゴーストの前では、一般人など紙人形にも等しい。粗暴な力で、あっさりと引き裂かれてしまう。
そう、突然現れた、バケモノたちを前に逃げることもできず。ぽかんと立ち尽くしたような娘も、獣人の力で一瞬に肉塊に変わるはずだったろう。
本来ならば。
「ぼさっとしてんな!」
「してないもん!しつれいな!」
一瞬遅れて走りこんできた若者が、懐のカード入れからカードを出す。その意味を、獣人は理解できただろうか。
能力者という名の天敵がやってきたのだという、その意味を。
同じくコートのポケットからカードを取り出した娘が、先に行く年少の友人を追いかけながら叫ぶ。
「イグニッション!」
手には武器を。足にも武器を。
終わりのその先へと、一歩踏み出せ。
ラスト+。それが鉄錆の城の、住人たちの呼び名だ。
つかみかかる獣人の手を、羽根がその通り名のごとく、ふわりとかわせば。すでに長剣を持った竜太が大降りの爪をかいくぐり、爆水掌を叩き込む。
派手な音を立てて吹っ飛ぶ獣人にむけて、白い蟲たちがとりつく。貪り、侵食してゆく。
「んじゃ、いくかね」
二人の後ろから白燐蟲を放った柊二が、のそりと歩き出す。肩には身長ほどもある、ねじれた大剣を担いでいる。その傍ら、見慣れぬ民族衣装を着た砂夜が、歩き出す柊二にひっそりと続いた。竜太が、羽根が小走りに年長者を追いかける。
すでに倒した獣人には目もくれず、港へと。
周囲に人はいない。街の救出を任とした能力者たちが、うまいことやってくれているのだろう。歩いていけば、同じ目的の能力者にも会うはずだ。
長い一日の、最初の戦いが始まる。
背後:この続きはリプレイで
戦闘シーン苦手。ほんと苦手。
PR
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
最新TB
プロフィール
HN:
羽根
性別:
非公開
自己紹介:
~・~・~・~・~・~・~・~・
此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を基に、作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
~・~・~・~・~・~・~・~・
此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を基に、作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
~・~・~・~・~・~・~・~・